2022年04月04日
シャーシダイナモ
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サブコンによるFIチューニングKTM SuperDukeR1290
こんにちは。Garage414 SonicChihuahuaセッティング担当のシュンです。今回はKTMの2017年式1290SuperDukeRをサブコンピューターによるFIチューニングで「より扱いやすくして欲しい」とオーダーを頂きました。オーナー様は岡山国際サーキットをメインに走行されているのでタイム更新できるよう全力でセッティングさせていただきました!
車両の現状の紹介
・純正オプション「トラックモード」 サーキット専用のモード
・純正オプションサイレンサー
今回使用するサブコンピューターはダイノジェット製のパワーコマンダーⅤです。
セッティング前に現状の空燃比を測ってみるとさすが純正!一直線に整っていました。
激しくパワー/トルクがえぐれている箇所も見受けられなかったです。バイク側の排気/吸気のバランスが取れているとも言えますね。余談ですが純正オプションである「トラックモード」では燃調を変更するわけではなくETVの開度を変更しているようでした。こちらはまた別の記事でご紹介します...印象的だったことは全体的なトルクの太さです。Vツインのエンジンだから高回転は...と思っていましたが5500回転からもグッと伸びて高回転までパワーが出続けています!
大きく空燃比が乱れているわけではない為、ストック状態に味付けをして乗り味の調節を行いました。
パーシャルやコーナー立ち上がりで使用する開け始めでは大幅なトルクアップとパワーカーブを滑らかにすることで「より扱いやすく」を目指しました。
立ち上がりでのリニアな加速感をイメージしながらセッティングを行いました。開け始めはパワーの出方がピーキーだったので、あえて最初のパワーを抑えることで滑らかにパワーが出るようにセッティングしました。
最終的には全域でストック状態から改善されたことでマックスパワーの底上げをすることも出来ました。
下記のグラフは全開時ですがパワーカーブの傾斜も緩やかに改善されているので開けやすくドン付きがより少ない仕上がりになったのではないでしょうか。
納車後、練習走行でお会いしたオーナー様から好評を頂けました。走行後のフィードバックを基に少しだけ手直しを行いました。
ただ単にパワーを上げるだけではなく「より扱いやすく」実用的なものにするというのは中々難しいですが、とてもやりがいのある作業でした。
このようにGarage414 SonicChihuahuaでは様々な車種/オーナー様のフィーリングに耳を傾け個々に合わせたセッティングを行っております。
サービスへの問い合わせ/セッティング依頼はお気軽にご連絡ください。
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