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2023年03月06日

シャーシダイナモ

GSX-R150 A-Racer インジェクションチューニング[その1]

こんにちは。Garage414 SonicChihuahua セッティング担当のシュンです。

今回はGSX-R150を「A-Racer」というフルコンを使用してインジェクションチューニングを行いました。
今まで様々なチューニングソフトを使用してきましたが、A-Racerの使用感がダントツで良かったのでご紹介させていただきます。
インターネット上でブログ記事や動画、レビューなど投稿が見当たらなかったので、気になっている方や検討中の方の参考になれば幸いです。

[その1]~[その4]まで更新していきます。

①~⑧の順番で個人的な感想も含めながらご紹介させていただきます。
今回は①~④について書かせていただきます。
①車両について
②インジェクションチューニングのテーマ
③「A-Racer」について
④施工前の準備
⑤現状の測定
⑥マップ作成前に
⑦燃料噴射量の調節
⑧点火時期の変更とその他制御
⑦施工後の前後比較

⑧まとめ/感想


①車両について
SUZUKI GSX-R150 2018年式 インドネシア並行輸入車
走行距離:3300km程度
マフラー:レーシングマフラー T-TECH
イグニッションコイル:TAKEGAWA
エアクリーナーエレメント:純正
エンジンはノーマル
ECU:A-Racer RC SuperX コンプリートECU取り付けのみ
ガソリン:レギュラーからハイオクへ変更
気になる症状:始動時にレーシングするとストールする
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国内ではラインナップに無いモデルの車両となっております。皆様が良く見ているのはR125かと思います。見た目は一緒ですがエンジンが147.3ccと少し大きい排気量の車両となっております。
選手権のST125ではGSX-R125が人気で、A-Racerでインジェクションチューニングされている方も多いのではないでしょうか。
公道でもR125を見かけることはとても多い気がします!
今回はR125ではなくR150ですので、特性は似ているものの高回転時の伸びが全然違います。
カタログスペックではエンジンの最高出力が10500回転時に約19馬力ほどです。測定グラフでも注目して見てみましょう。

②インジェクションチューニングのテーマ
ご依頼主様は岡山国際サーキットのショートコースを走ることが多く、「今後は本コースも走りたい」ということで少しでもパワーアップできるように施工させていただきました。
フルスロットルが容易にできる車両であるからこそ、テーマは「とにかくパワーを絞り出す」です。
フルスロットルにしている時間が長いほどタイム更新に繋がるので小さな差だとしても結果的には大きな差へと繋がります。


③「A-Racer」について
「フルコンピュータ」を用いてインジェクションチューニングを行いました。
※以降「フルコン」と略させていただきます。

フルコンとは純正ECUと取り換えて装着するコンピュータの事です。純正品と併用する場合もあるようですが、今回は完全に純正ECUを取り外しています。
つまり純正ECU以上の働きをしてマシンを制御してくれるコンピュータのことです。
純正ECU内のデータは「作成したメーカーの人間にしかわからないもの」が数多く存在しますが、フルコンに取り換えると簡単に詳細設定を変更出来る他、走行データをロギングできる機能等が使用できるようになります。高性能ECUで純正ECUの上位互換といっても過言ではありません。

使用したフルコンは
A-Racer製 RC SuperX コンプリートECU
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現在(2023.03.06)時点では最新版のモデルとなります。
オートチューンなどにかなり熱を入れているモデルですね。オートチューンの精度について気になる方も多いかと思いますので、このお話はまた別の機会にさせていただきます。
お値段は約12万円ほどとなっております。

このフルコンを開発している会社が「A-Racer speed tech」で台湾を拠点に活動しているようです。
アジア圏では小排気量レースが盛んなので開発もすごく進んでいます。

④施工前の準備
今回初めてA-Racer製のフルコンを使用してインジェクションチューニングさせていただきました。
最初の感想は「何が何だか全くわからない」です(笑)
様々なチューニングソフトを使用してきましたが独特なインターフェースに慣れるまで少々時間がかかりました。

ところがどっこい!実際に使い始めると今まで使用してきたソフトと比べ物にならないほど使いやすいのです!!

それでは実際の施工作業へと進みます。
現状ではA-RacerのECUを取り付けてあるだけです。A-Racerの[Quik Burn]という機能を使用して、GSX-R150のストックデータ(純正データ)をダウンロード/書き込みします。
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これでストック状態のECUとなりました。とは言っても純正ECUと違い、レース用の高性能ECUなのでO2センサーなどを撤去しても、エラーは出ない仕様となっております。
続いて現状把握と、MAP作成をするためにシャーシダイナモで細かく測定していきます。

ということで今回はここまでとします。
次回はインジェクションチューニング前の現状測定から入ります。
GSX-R150はストック状態でどれほどのパワーが出ているのでしょうか。
次回のブログ更新をお待ちください。

「Garage414 ソニックチワワ」では「より速く・より扱いやすく」をテーマにパワーチェックやECUチューニングをはじめとするインジェクションチューニングを行っております。
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